私に降り注ぐもの・・・それは雨か運命か

今日は・・・今日のことは夢にしたい
 今日も4時間の午前だけ授業で、午後から三者面談。
で、今日に推薦の結果が届くはず。
私は、楽しみにしていた。うかってるんだなぁって。
給食時間、担任の先生に聞こうとしたら、
「みんなが帰った後、放課後ね。・・・・あんなんだとは思わなかった」
と、自分の席に行った。かなりの人が落ちた様子。
先生は、ショックだったみたい。
どこを見るでもなく、ボーっとしてて、なんか、
急にやつれた感じがした。
その時からもう、自分では気づいてたと思う。
でも、認めたくはなかったみたい。
 放課後になり、先生と1:1で、話す。結果を聞く。
「・・・・ごめんね。ホントにゴメン」っと先生
「そうですか、ダメでしたか。ありがとうございます先生。頑張ります」
私は、みんなの前では笑顔で通して、結果を報告しないでいた。
同じ推薦のmondaigaiと副会長が結果を聞き、同時に大声で言うことにした。
2人とも、暗い顔。私は笑顔・・・偽りの。
「じゃあ、いっせーのーで、で言ってよ。いっせーのーでっ!!」
mondaigai「落ちた!!」
副会長「受かった!!」
私「落ちた!!・・・・クソー!!」私は頭を抱えた。
副会長はうかったか、おめでとう。胸張っていけ。
で、私は、推薦で落ちた。先生いわく、「ギリギリ」で落ちた。
ギリギリでも落ちてるものは落ちた。
落ちた落ちた落ちた落ちた落ちた落ちた落ちた落ちた・・・・
私の心は沈んだ。目にはかるく涙。
「お前、笑顔で頑張ってたのにな」とアイランド君。
他の生徒は、「落ちた!?・・・ドンマイ」とか「残念だったな」と言う。
みんな・・・ありがとう。
アイランド君は何も言ってくれなかった。
でも、それが1番よかったかもしれない。彼はわかっていた。
なんか、言葉をかけられるたびみじめな気持ちになった。勝手に。
自分は受かるんだと、落ちるはずはないと、期待してた。
でも、これが現実。ハードルはどこまでも高くなっていたみたい。
アイランド君は、「もっと悲しんどけ」と言って、
なんかよってくる変なやつを「わかったわかった、バイバイ」と
追い返してくれた。・・・いいやつだね。
 アイランド君と別れた後、私は昨日は入れなかった生徒会室へ行く。
普通に入れた。何で昨日はあんなにためらったんだろう?
姫はいなかった。けど、昨日いたであろうメンツは揃ってた。
こんなことをいうやつが出てくる。
「ねぇ、何で俺より先に彼女できるわけ?」
いやいや、早い遅いってのとは違うだろう?
彼はcan君。なんか、「出来る(can)君で出しといて」とか言ってたけど、
なんか、イメージとは違うので「出来る君」とは呼ばないことにする。
なんか、can君・・・・吏君レベルか?・・・あ、うそうそ。
そんな会話をしてる時、
「では、みなさん、お先です。お疲れ様でした!」と、
姫がカバンを持って去っていった。・・・え?
生徒会室にいた全員が「久高〜!!」と大声で促す。
私は姫の後を追う。雨降ってるぞ?風邪ひくぞ?傘は大丈夫?
・・・姫は母らしき人、まぁ母上だろうけど、一緒にいた。
親がいるのなら、私の出る幕はない。
私はまだ、紹介できるアレじゃない気がするし、姫が困るだろう。
車で帰るのかな?姫と姫母は傘をさして校舎をでた。
外は雨・・・あ・・・そういえば、今日傘持ってきてないんだっけ。
生徒会室にいる理由もなくなり、掃除をかるくして私も下校。
傘無しで、雨の中。
あ〜・・・・推薦落ちちゃった。落ちたんだよなぁ。
 家に着く。両親がいる。「で、結果は?」と聞く
私は「・・・た」「・・・ぃた」と言った。
父が「へ?明日?あしたは学校休みだろ」「落ちた」と言って、部屋へ。
父が部屋に来て、
「そうか、落ちたか。でもまぁ、最初のチャンスを落としただけで、
 みんなと同じラインにたったわけだから、心配すんな」と。
私は、MDコンポに「ゴスペラーズ」のアルバムを入れて横になる。
「永遠に」あたりで、ジーンときた。
気が付いたら、何かが目から流れてた。久しぶりの、涙だ。
そっか・・・・落ちたんだな。これが、現実か・・・。
それで、眠りに付き、また起きて、塾へ。
そっか、落ちたんだな。
よし!!私が悲しんで、周りも暗くしちゃいけないな。
明るくいかんとね。
・・・・遅すぎた始まりってやつだな・・・・おやすみ